
ジョルジュ・ルメートル(Georges Lemaître)
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ジョルジュ・アンリ・ジョセフ・エドゥアール・ルメートル(Georges Henri Joseph Édouard Lemaître、1894年7月17日 - 1966年6月20日)は、ベルギーの天文学者・宇宙物理学者・カトリック司祭。アレクサンドル・フリードマンに次いで膨張宇宙論を提唱し、エドウィン・ハッブルに先立って宇宙膨張則を発表し、さらに宇宙が特異点から始まったというビッグバン理論の元となるアイディアを示した。 業績 ルメートルは宇宙創生の理論であるビッグバン理論の先駆者の一人である。彼自身は自らの宇宙の起源に関する説を 'hypothesis of the primeval atom'(原始的原子の仮説)と呼んでいた。ルメートルは宇宙線こそが宇宙初期の爆発の名残であると考えていた(現在では宇宙線は銀河系内に起源を持つと考えられている)。 彼が1927年から1933年にかけて発表した理論は特にアルベルト・アインシュタインの一般相対性理論に基づいたものであった(しかし当時のアインシュタインはまだ定常宇宙モデルを信じていた)。 ルメートルはアインシュタイン方程式の一様等方解であるフリードマン・ルメートル・ロバートソン・ウォーカー計量に名を残しており、この計量から導かれる膨張宇宙論を、先に提唱していたフリードマンとは独立に提唱した。 ルメートルはアインシュタイン方程式の解として、一様等方時空より一般性を増した等方時空の計量も最初に導出しており、これはルメートル・トルーマン・ボンディ計量(LTB計量)と呼ばれている。ロバートソン・ウォーカー計量やシュヴァルツシルト計量はこの計量に特定の条件を課した場合としても導出される。 また、ルメートルは今日ハッブル=ルメートルの法則と呼ばれる宇宙の膨張速度に関する法則をエドウィン・ハッブルに先立って発表しており、今日ハッブル定数と呼ばれる膨張速度を決める定数の見積もりも行なっている。 ルメートルは宇宙年齢を100億年から200億年の間であると見積もっていた。この値は現在の最新の観測から得られた値と整合している。 生涯 エノー州シャルルロワ出身。ルメートルはイエズス会の学校で人文科学を学んだ後、17歳でルーヴェン・カトリック大学の土木工学科に入学した。1914年に第一次世界大戦が始まると、勉学を中断してベルギー陸軍に志願入隊した。終戦後に彼は戦功十字章の叙勲を受けた。