
シン=トゥン・ヤウ(Shing-Tung Yau)
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シン=トゥン・ヤウ(Shing-Tung Yau)、中国名:丘 成桐(きゅう せいとう, 1949年4月4日 - )は、イギリス領香港出身のアメリカ人数学者。ハーバード大学名誉教授兼清華大学教授。現在、清華大学のヤウ数学科学センターの所長であり、ハーバード大学名誉教授。ニューヨーク・タイムズ紙によれば、純粋数学、数理科学、理論物理学に与えた影響の大きさから数学界および理論物理学界からはThe Emperor of Math(数学の皇帝)と呼ばれている。 特に超弦理論における時空の余剰次元が6次元(実次元)の場合の空間であるカラビヤウ多様体に名が残っている。 分野 ヤウは1982年にフィールズ賞を受賞し、偏微分方程式、カラビ予想、正エネルギー定理、およびモンジュ–アンペール方程式への貢献が認められた。ヤウは現代微分幾何学と幾何解析の発展における主要な貢献者の一人と見なされている。ヤウの業績の影響は、凸幾何学、代数幾何学、数え上げ幾何学、鏡対称性、一般相対性理論、および弦理論の数学的および物理学的分野でも見られる。また、彼の業績は応用数学、工学、および数値解析にも触れている。 経歴 広東省汕頭市にて、客家の家庭に8人兄弟の第5子として生まれる。父の丘鎮英は西洋哲学と中国文学の教授であった。食べる物に困窮するほど貧しい家庭だったこともあり、水道や電気なども繋がっていなかった。生後数ヶ月で香港に移住した。 数学者ではあるが、幼い頃から数学が得意だったわけではなく、5歳の頃に受けた公立学校の入学試験にはそれが原因で不合格となっている。 香港培正中学(高校に相当)に在籍していた時期に幾何学を学び、それがきっかけで代数学など数学の様々な分野に興味を持ち始めるようになった。14歳で父を亡くしたことで家計がさらに厳しくなったため、数学の知識は書店で本を立ち読みして学んだという。 1969年に香港中文大学を卒業したが、当時の同学の年次制度に則って条件を満たしていなかったため、学位は取得できなかった。その後、カリフォルニア大学バークレー校で陳省身に学び、1971年に博士号を取得した。同年、プリンストン高等研究所でポスドクとなる。 1972年にニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の准教授に就任する。1974年にはスタンフォード大学の数学科教授、1979年にプリンストン高等研究所教授、1984年にカリフォルニア大学サンディエゴ校教授。1987年にハーバード大学教授を歴任した。2003年、浙江大学より、名誉博士号を授与される。2022年4月より現職である清華大学の数学主任教授に就任。