
ポール・サミュエルソン(Paul Samuelson)
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ポール・アンソニー・サミュエルソン(Paul Anthony Samuelson、1915年5月15日 - 2009年12月13日)は、アメリカの経済学者。顕示選好の弱公理、ストルパー=サミュエルソンの定理、サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル、バーグソン=サミュエルソン型社会厚生関数、新古典派総合などで知られる。第1回ジョン・ベイツ・クラーク賞受賞(1947年)、第2回ノーベル経済学賞受賞(1970年)。 略歴 1915年にインディアナ州ゲーリーのポーランド出身のユダヤ人家庭に生まれ、大恐慌の最中であった1932年には16歳でシカゴ大学に入学、1935年に卒業した。その後、1936年にハーバード大学大学院に進学し、1941年に博士号を取得した。シカゴ大学でフランク・ナイトらシカゴ学派から価格理論を叩き込まれ、ハーバード大学で数学や物理学を修めたことが、後の彼の理論的性格を方向付けたと言われる。学位取得に先立ち、マサチューセッツ工科大学で教鞭を執り、1944年に准教授、1947年には教授となった。 1947年に出版された『経済分析の基礎』で一躍有名になり、その後は、ジョン・ベイツ・クラーク賞受賞(1947年)、計量経済学会会長(1953年)、アメリカ経済学会会長(1961年)、ノーベル経済学賞受賞(1970年)、アメリカ国家科学賞受賞(1996年)など、数々の栄誉に輝いた。また、戦時生産局、財務省、経済顧問会議、予算局、連邦準備銀行など、多くの政府諸機関で補佐官を務めた。 2009年にマサチューセッツ州の自宅で死去。94歳であった。 業績 顕示選好理論 23歳の時に書かれた処女論文「消費者行動の純粋理論ノート」(『エコノミカ』所収)において、需要曲線が限界効用理論の助けを借りなくても、市場で観察可能な購入のみに「顕示された」選好から引き出せることを示した(顕示選好理論)。 なお、理論経済学者森嶋通夫はサミュエルソンの業績について、「顕示選好理論以外は独創性がない」と語っている。 乗数・加速度モデル 1939年に発表した論文「乗数分析と加速度原理との相互作用」(『レビュー・オブ・エコノミクス・アンド・スタティスティクス』所収)において、ケインズ主義所得決定理論にロイ・ハロッドの「加速度」理論を応用することによって近代の恐慌問題を理論的に説明した(サミュエルソン=ヒックスの乗数・加速度モデル)。 1941年に学位論文として著され、1947年に出版された『経済分析の基礎』は、経済動学に関する現代的関心の発端になった。