
ルクレティウス(Lucretius)
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ティトゥス・ルクレティウス・カルス(ラテン語: Titus Lucretius Carus, 紀元前99年頃 - 紀元前55年)は、共和政ローマ期の詩人・哲学者。エピクロスの思想を詩『事物の本性について』に著した。 思想 エピクロスの宇宙論を詩の形式で解説。説明の付かない自然現象を見て恐怖を感じ、そこに神々の干渉を見ることから人間の不幸が始まったと論じ、死によってすべては消滅するとの立場から、死後の罰への恐怖から人間を解き放とうとした。6巻7400行からなる六歩格詩『事物の本性について』(ラテン語: De rerum natura)を著して唯物論的自然哲学と無神論を説いた。 影響 ルクレティウスの著作は長い間知られていなかった。1417年にイタリアの人文主義者ポッジョ・ブラッチョリーニによって、ドイツの修道院で『事物の本性について』の写本が再発見された。同書はルネサンス期の思想に大きな影響を与え、原子論が発展する原動力となった。 日本語訳 『物の本質について』(樋口勝彦訳、岩波文庫、初版1961年)ISBN 978-4003360514 『事物の本性について・宇宙論』(藤沢令夫・岩田義一訳、ちくま学芸文庫、2025年)ISBN 978-4480513014 元版:筑摩書房〈世界古典文学全集21〉、初版1965年。ISBN 978-4480203212 『万物の根源/世界の起源を求めて』(塚谷肇訳、近代文藝社、2006年)ISBN 978-4773374193 『事物の本性について』上・下(瀬口昌久訳、岩波文庫、2026年6月)ISBN 978-4003360583, 978-4003360590 - 新訳版 『事物の本性について』山下太郎訳(京都大学学術出版会〈西洋古典叢書〉、2026年6月)ISBN 978-4814006694 参考文献 Greenblatt, Stephen (2009), The Swerve, New York: WW. Norton and Company スティーヴン・グリーンブラット 著、河野純治 訳『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』柏書房、2009年。ISBN 978-4760141760。 小池澄夫; 瀬口昌久『ルクレティウス 『事物の本性について』――愉しや、嵐の海に』岩波書店〈書物誕生 あたらしい古典入門〉、2020年。ISBN 978-4000283045。