
キップ・ソーン(Kip S. Thorne)
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キップ・ステファン・ソーン(Kip Stephen Thorne、1940年6月1日 - )はアメリカ合衆国の理論物理学者。ジョン・ホイーラーの弟子で重力の理論や、相対論的宇宙論の分野に貢献した。 重力理論、ブラックホール、宇宙論の歴史と理論を解説した一般向けの著書『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』(原題:Black Holes and Time Warps: Einstein's Outrageous Legacy)によって一般にも有名となり、映画『インターステラー』のエグゼクティブ・プロデューサーとなるなど、研究の傍らも最先端の科学知識の普及に努めていることで知られる。 2017年 「LIGO検出器への決定的な貢献と重力波の観測」の功績によりノーベル物理学賞受賞。 来歴 ユタ州のローガンで生まれた。両親とも大学教授であり、父のD. ウィン(D. Wynne Thorne)は土壌化学、母アリソンは女性として最初のアイオワ州立大学経済学博士となり同分野の教授であった。兄弟4人のうち他の2人ものちに大学教授となるという、とてもアカデミックな家庭で育った。モルモン教の家庭ではあったが、キップ自身は科学と宗教の関係について訊かれた際に「私の素晴らしい同僚の中には敬虔で神を信じている人たちが沢山いますが、たまたま私は神を信じていません」と述べて無神論者であると説明している。 カリフォルニア工科大学で学んだあと、プリンストン大学でジョン・ホイラーの指導のもとで博士号を得た。1967年からカリフォルニア工科大学の助教授、1970年に理論物理学の教授、1991年からファインマン教授職(2009年6月以降は名誉職)を務めている。30歳での正教授就任(1970年)は当時の史上最年少であった。 先端的な研究と共に指導やアドバイザリーにも熱心で、直接指導した50人以上の学生が物理学博士号を取得している。また、テレビ放送のブラックホールや相対論をテーマにした番組にも参画し、理論物理の面白さを伝える活動を一般向けにまで広げている。 スティーヴン・ホーキングらとの学問上の賭けのエピソードが知られ「裸の特異点は存在するか」という賭けでホーキングに勝ち、ペントハウス1年分を受け取ったことをナショナルジオグラフィックチャンネルで語っている。「ブラックホールに落ちた物質が保持していた情報は永久に失われるか」という賭けでは失われるほうに賭けたソーンとホーキングはジョン・プレスキルに敗れて百科事典を送った。 主な研究成果 主に相対論的天体物理学と重力物理学の分野で、特に相対論的星、ブラックホール、特に重力波に重点を置いている。