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ヨーゼフ・ロート

ヨーゼフ・ロート(Joseph Roth)

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ヨーゼフ・ロート(ドイツ語: Joseph Roth, 1894年9月2日 - 1939年5月27日)は、オーストリアの作家。第一次世界大戦に従軍した後、ジャーナリストとして活動する一方で、明晰な文体で物語性に富む小説を次々と発表した。主な作品に『果てしなき逃走』『ラデツキー行進曲』『聖なる酔っぱらいの伝説』などがある。ユダヤ系であり、政治的にはシオニズム思想を支持する一方で、多民族が共存していたかつてのオーストリア=ハンガリー帝国に郷愁を抱き続けた。『ラデツキー行進曲』では、理念としての「多民族国家」を高らかに謳いあげている。ヒトラーの政権掌握後はフランスなど各国を転々と亡命し、パリで病死した。 生涯と作品 生い立ち ヨーゼフ・ロートは、1894年、オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア東部、ロシア国境近くの町ブロディ(現、ウクライナ)で、ユダヤ人の両親のひとり息子として生まれた。穀物商だった父は商用旅行中に精神病に倒れ、母は生家に戻ってロートを生んだ。当時ポーランド人、ウクライナ人、ユダヤ人、オーストリア人、ドイツ人など多様な民族が住むこの町で、7歳からユダヤ人教区学校に通ったが、1905年からはドイツ系のギムナジウム「皇太子ルドルフ人文高校」に進んでドイツ語に習熟し、ドイツ系作家を志す。文系の諸学科で傑出した才能を示したロートは、1913年、首席でこの高校を卒業した。 1913年、地元のレンベルク大学に入学するが、当時ポーランド独立運動の拠点となっていて、講義もポーランド語で行われていたこの大学に馴染めず、同じ年、ウィーンに出てウィーン大学でドイツ文学を学び、また詩や散文を書き始めた。1914年に第一次世界大戦が勃発すると、友人で後に詩人となるポーランド出身のヨーゼフ・ヴィットリンとともに兵役に志願し、1916年、狙撃大隊に入隊する。同年11月の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の崩御の際には、国葬警備隊の一員となった。その後東部戦線に配属され、ロート自身はオーストリア陸軍中尉として前戦で戦い。ロシア軍捕虜になっていたと語っていたが、実際は報道班員として勤務していたとみられる。

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