
ジョン・クラーク(John Clarke)
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ジョン・クラーク(John Clarke、1942年2月10日 - )は、イギリス出身の物性物理学者。超伝導量子干渉計(SQUID)の開発とその応用に業績ある。応用研究として、超伝導磁束量子ビット、核磁気共鳴画像法(MRI)、アクシオンの探索などがある。 1980年代に行った巨視的量子現象の実験による観測に対し、2025年にノーベル物理学賞を受賞した。 経歴 大学卒業まで 1942年、ケンブリッジで労働者階級の家庭に生まれる。父親はもともと大工であったが、第二次世界大戦の頃は土木建築技術者として飛行場の建設に携わっていた。 1953年、奨学金を得てパース・スクールに入学する。短距離走とハードル走を専門として陸上部で活動し、キャプテンを務めた。また、ケンブリッジ大学で廃棄されたコンピュータから取り外したEF50(真空管)を譲り受けて、アナログコンピュータを自作したり、このアナログコンピュータをデバッグするためにオシロスコープを自作した。 クライスツ・カレッジに入学した。最初の1年間は数学、その後2年間は物理学を学んだ。クラークは、学部生のころ余暇でギリシャの島々へ旅行によく行った。1962年の夏には、約6週間かけて単独でヨーロッパの自転車旅行を実行した。 博士課程 1965年、ダーウィン・カレッジの博士課程に入学した。指導教員はブライアン・ピパードであった。ピパードは、「計測機器の開発に興味が持てないならば、やめたほうがいい」と伝えたが、クラークは「高校生のときにいろいろな機器を自作していたので、自分にぴったりだと思った」と後のインタビューに応えている。 ピパードのもとには、2歳年上のブライアン・ジョセフソンも所属していた。1964年11月ごろ、ブライアン・ジョセフソンがジョセフソン効果とその応用について学会発表を行い、クラークはそれを興味深く聴講した。ジョセフソン効果の応用として、超伝導量子干渉計(SQUID)はすでに考えられていた。しかしピパードは、クラークの研究テーマとして、ジョセフソン効果を応用したSLUG(Superconducting Low indUctance Galvanometer、超伝導低インダクタンス検出器)の開発を提案した。 クラークはニオブの線材の上に錫鉛ハンダを少しずつ溶かしてメッキし、液体ヘリウムで冷却してみるとジョセフソン接合になることを確かめた。ニオブ線材とハンダメッキの間に電流を流すと電圧が発生し、この電圧が電流に比例することを確かめた。クラークらが開発したSLUGは、2 × 10-15 [V]という極めて小さな電圧を検出することができた。1968年、博士課程を半年延長し、SLUGについて論文にまとめ博士号を取得した。