
エドワード・ルイス(Edward B. Lewis)
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エドワード・B・ルイス(Edward B. Lewis、1918年5月20日 - 2004年7月21日)はアメリカ合衆国の遺伝学者。1995年、初期胚発生の遺伝的制御に関する発見によりノーベル生理学・医学賞を受賞した。 生涯 ペンシルベニア州ウィルクスバリに生まれ、E.L.マイヤーズ高校を卒業、1938年にはミネソタ大学からB.A.を、1942年にはカリフォルニア工科大学からPh.D.を得た。第二次世界大戦中はアメリカ空軍にて気象学者を務め、1946年にカリフォルニア工科大学にて講師を務めた。1956年には生物学の教授に、1966年にはトーマス・ハント・モーガン生物学教授職に就任した。 ルイスの中心業績は、キイロショウジョウバエのホメオティック遺伝子研究を通じて、バイソラックス複合体が前後軸に沿う体節の同一性を制御することを示した点にある。とくに、複合体内の遺伝子の並びと、それぞれが強く作用する体節の並びが対応することを明確にし、この対応は後にコリニアリティ原理として整理された。また、平衡棍が翅へ変化するホメオティック変異の解析から、ある体節が別の体節として指定し直される現象を遺伝学的に説明した。1978年の総説では、個々の遺伝子の作用領域が部分的に重なり合い、複数の遺伝子相互作用によって各体節の発生運命が定まるという見取り図も提示した。こうした成果は、ショウジョウバエで見いだされた体節同定遺伝子の配置と機能が、後に高等動物やヒトで見いだされた相同なHOX遺伝子群にも通じることを示す出発点となり、発生の遺伝的制御を比較的に理解するうえで大きな影響を与えた。後年の分子解析により、この複合体が300 kbを超える大きな遺伝子座であり、染色体上の変異の並びが最も強く影響を受ける体節の順序と一致するという、彼の古典遺伝学的推定の妥当性も確認された。 現在世界中で用いられている生物進化の制御手法は、ノーベル賞を受賞する理由ともなった彼のキイロショウジョウバエ研究が下地となっており、この意味で彼は進化遺伝学の開拓者の一人であると言える。また、彼は相補性検定解析の発展にも少なからず寄与している。 彼の遺伝学、発生生物学、放射線及び癌に関する重要な書籍Genes, Development and Cancerが2004年に出版された。