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ポール・オースター

ポール・オースター(Paul Auster)

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ポール・オースター(Paul Auster、1947年2月3日 - 2024年4月30日)は、アメリカの小説家、詩人。1980年代に「ニューヨーク三部作」と呼ばれる作品を発表して国内外で評価を受け、アメリカ現代文学の代表格として知られた。 略歴 オースターはニュージャージー州ニューアークで、中流階級のポーランド系ユダヤ人の両親の元で生まれ、ニュージャージー州サウスオレンジにて育つ。父親は複数のビルを所有する地主。12歳の時に叔父から預かったダンボールいっぱいの本を読み耽り(このエピソードは『ムーン・パレス』の中に登場する)、以後、文学に興味を覚える。1970年に コロンビア大学大学院で文学を学び、修了後に石油タンカーの乗組員としてメキシコに移る。その後、過去に幾度か訪れていたフランスに移住し農園管理やフランス文学の翻訳等様々な仕事についたが、金銭を使い果たしたため1974年にアメリカに戻る。帰国後、大学時代から交際していたリディア・デイヴィスと結婚し、彼自身の詩、エッセイ、小説やフランス作家(マラルメやジョセフ・ジュベールなど)の翻訳を出版した。 彼の小説家としての第一作は、1976年のSqueeze Play と呼ばれる推理小説で、ポール・ベンジャミン(Paul Benjamin ベンジャミンは彼のミドルネーム)の筆名で出版された。この時期に、経済的な問題などから妻との関係が悪化し、最終的に離婚に至る。またこの頃には、様々な作家や詩人、芸術家についての批評的エッセイを書いたり、20世紀のフランス詩の選集の編集を行うなどの活動も行っていた。オースターが書いた批評的エッセイには、カフカやベケットといった彼が多大な影響を受けた作家や、ツェランやジャベス、アッシュベリー(“アシュベリー”とも)といった感銘を受けた書き手についての文が含まれ、それらはのちに(オースターへのインタビューなどと共に)『空腹の技法』に収められた。 1979年に父が死去し、遺産が手に入ったことにより創作活動に専念できるようになる。1982年にオースター名義での処女作『孤独の発明』を発表。この作品は父の死を契機として父とのこと、そして自身のことを述べた自伝的作品になっている。またこの頃にシリ・ハストヴェットと出会い、1981年結婚する。 1985年から1986年にかけて発表した『ガラスの街』、『幽霊たち』、『鍵のかかった部屋』といったニューヨークを舞台にした一連の作品をまとめた「ニューヨーク三部作」(1987年)で大きく評価される。 これらの作品は、謎とそれを解く手がかりとで構成された従来の推理小説とは違い、アイデンティティに関わる疑問を書き記すために、ポストモダン的な特徴を持つ彼独特の形式が用いられている。

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